筆記試験対策
筆記試験の倍率は5倍程度と思われますが、書類選考を通るレベルの人であれば、きちんと訓練を積めば確実に突破可能です。逆に、東大・京大の理系院卒レベルの人であっても、ナメてかかった結果玉砕する人もかなりの数いますので、対策は必須です。最低でも公務員試験 必殺の解法パターンを1〜2周回す必要がありますので、仕事をしながらですと短くても2週間程度は見たほうがよいのではないでしょうか。私は上・中級公務員 標準判断推理
に加え、上・中級公務員 標準数的推理
と新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略
(私の時の版はアゴス・ジャパン改装版 MBA留学GMAT完全攻略
)でしたが)までやりこんだので、2ヶ月ほどかかりました。しかし、結果として落ちたファームはありません。
★このページの構成
・各ファームの出題傾向
・判断推理対策
・数的推理対策
・GMAT対策
・(参考)このサイトの構成
各ファームの出題傾向
あくまで私の時ですが、各ファームの大まかな出題傾向は以下の通りでした。
- BCG:テストセンターでのSPI(超簡単)
- マッキンゼー:独自の内容で、英語ケースを読んで思考する問題(2時間半)
- ベイン:GMATのData Sufficiency/ Problem Solving/ Critical Reasoning
- A.T. カーニー:判断推理+数的推理
- ローランド・ベルガー:SPI的な問題+GMATのCritical Reasoning
- ブーズ・アンド・カンパニー:判断推理+GMATのCritical Reasoning(100分)
- コーポレイト・ディレクション:判断推理+数的推理
- アクセンチュア・ADL:筆記なし
要は、「判断推理」「数的処理」「GMAT(特にCritical Reasoning)」に大きく分けられます(実際にはBCG含めSPI的な問題もちょこちょこと出るのですが、本当の肝はケース面接ですし、そこまで筆記対策に時間をかけすぎても仕方ないかと思います)。具体的な対策ですが、エージェントを活用して最新の出題動向を把握し、過去問集に目を通すと共に、以下の書籍をピックアップして自らやりこむことが全てです。
試験問題対策
1. 判断推理対策
例題:ある集団について調査をしたところ、次のA~Dのことがわかった。ここから確実に言えるのは1~5のうちどれか
A:数学が得意な人は英語が好きである。
B:音楽が好きな人は社会も数学も得意である。
C:社会が得意でない人は美術が好きである。
D:英語が好きな人や美術が好きでない人は国語が得意である
1.数学が得意な人は社会が得意である
2.国語が得意でない人は社会が得意でない
3.美術が好きな人は英語が好きである
4.音楽が好きな人は国語が得意である
5.英語が好きでない人は美術が好きである
このような問題を、平均して1分前後で解いていく必要があります。じっくり考えれば誰でもわかる問題ですが、速やかに解くには練習が欠かせません。
ボリュームが少なく必要最低限のため、筆記試験に自信があり時間がない人であればこの一冊のみで臨むことも可能です(ただ、GMATのCritical Reasoningはクセがありますので私は対策必要だと思いますが・・・)。この本では、パターン毎の解法を速習することができます。あるファームではこの本とそっくりそのまま同じ問題が出たこともありました。
必殺の解法に比べるとボリュームが多いですが、その分解答が親切&問題数が多いです。時間のある人であれば、こちらに取り組むだけでも判断推理は何でも来い状態になれると思います(私は両方やりましたが)。
2. 数的推理対策
例題:中が見えない箱の中にボールが10個入っており、このボールには1から10までの数がそれぞれ1つずつ書いてある。いま、この箱の中から順番に4回ボールを取り出すとき、ボールに書かれた数字が1回目<2回目<3回目<4回目となる確率はいくらか。ただし、1度出したボールは箱の中に戻さないものとし、他のボールと同じ数字が書いてあるボールはない。
1 1/12
2 1/21
3 2/21
4 4/21
5 1/24
算数が得意な人であれば、特段の対策は不要かもしれません。が、少しでも不安があれば対策すべきでしょう。以下の本一冊だけで十分です。
ボリュームが多く、網羅的ですので、ひと通り回して苦手なところだけ繰り返せば、数的推理・SPIは完璧になります。
3. GMAT対策
GMATとは、アメリカの大学院入試におけるセンター試験のようなものです。本来のGMATには色々なセクションがあるのですが、コンサル筆記では「Critical Reasoning」「Data Sufficiency」「Problem Solving」が対象で、特にCritical Reasoningが重要です。
例題:産業心理学者:私の診療する患者の80%近くが上司に虐待されている、あるいは意のままになっていると感じる従業員です。ただし確かに、彼らにこぞって今の職場を辞めるようにと奨励するのはためらわれます。彼らにこれ以上の困難を背負わせることで責任を感じてしまうだろうからです。
この産業心理学者のためらいは、次のうちどの仮定に基づくものか。
(A)彼女は従業員たちが彼女の勤めに従うことをためらうのを知っている。
(B)彼女は雇用関係を司る力関係を十分に理解していない。
(C)突然雇用を中断すれば、人の人生に困難を招くことがある。
(D)困難を招くことは心理学者の意図に反する。
(E)産業心理学者は職場の力関係を変える影響力はほとんどない。
私はこのCritical Reasoningが苦手で、解答を読んでも必ずしもしっくり来ないことが多かったです。実際、殆どの勉強時間はCR対策に費やされました(しかし出題するファームが多いんですねまたこれが・・・)。
結構高価な本ですが、私は買いました(エージェントからも薦められるはずです)。Data SufficiencyとProblem Solvingは日本人なら普通に満点が取れる程度の難易度なのですが、Critical Reasoningは非常にクセがある問題なので、基本的に対策が必須だと思います。この本のCRセクションは4〜5回以上解き直しました(幸いにも、全く同じ問題を出してくるファームが結構ありました)。
以上、本気で取り組むと結構時間がかかります。しかし、筆記で落ちるのは馬鹿馬鹿しいですし、ケース面接突破のためにも実際のファームで練習する機会は1回でも多い方が良いですから、筆記は必ず突破を目指したいところです。一生懸命対策すれば必ず通過できるのですから、必ずしっかり取り組むべきだと思います。
(参考)このサイトの構成
・このサイトについて
・選考フロー
・エージェントの活用
・応募書類対策
・筆記試験対策
・面接対策
・参考書籍
・フェルミ推定系ケース
・戦略系ケース
・新卒向け
・思考法
公開日:
最終更新日:2014/01/20