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戦略コンサルは激務なのか

公開日: : 最終更新日:2014/01/20 働き方・生活


はい、激務です(ヽ´ω`)

戦略コンサルに転職、又は就職しようとする人にとって、
「毎日何時まで働くの?」
「睡眠時間はとれるのか?」
「土日はあるのか?」
といったことは重要な問題らしく、結構よく質問されたりします。

中途転職者だとあからさまに聞いてくることは少ないのですが、
新卒のインターンなどでは、特に優秀な人ほどストレートに聞いてきます。
(戦略コンサルで新卒インターンするような人には飛び抜けた実力と自信を持っている人が多いからかもしれません。新卒の頃の私は全くそういうタイプではありませんでしたが^_^; )

聞かれた方としては、「まあ気になりますよね・・・」という感じです。
私は全く不快になったり、「こいつ根性大丈夫か〜?」と思うようなこともありません。
なぜなら、一般社会の常識とは異なるレベルの激務がそこにはあるからです。

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なぜ激務になるのか

「コンサルなんて、自分で何にもやらないでしょ?何が大変なのさ」
というようなことを言われることがあります。

ごにゃごにゃとしたことを言い始めると長文になるので避けますが、
コンサルティングは形のないものを提供するという、
比較的お金をいただきづらい無形サービスの分野で、
バカ高いお金を請求するという仕事です。
クライアントだけでは解決できない難しい経営課題に対し、
何とかして価値を出して、お金をもらうのです。

※「いやいや、クライアントがお金を払うのは社内では出しづらい意見を外部から刺してもらうためでしょ(笑)」とか「はいはい、そうやってうまいこといって詐欺まがいの金額を請求するのがご商売ですもんね」とかいう、穿った物の見方ばかりしてるやつ、すっこんでろ。私は本当に感動できるプロジェクトを経験したことがあるので、そんなつまらないことを言うやつは、つまらないコンサルしかアサインしたことがないか、つまらないコンサルをやっていたか、つまらないコンサル出身の友達しかいないかのどれかだと断言できる

で、これをやるのが本当に難しいわけですが、難しさにも二段階あります。

1.コンサルティングの性質による難しさ

そもそも、「PJはあと3日残ってるけど答えが出た!」なんていう状況は起こり得ず、
解のクオリティを極限まで上げることはさることながら、
それを如何にクライアントに伝えこむかの資料作りにも終わりがないというのが
コンサルティングの仕事の性質として存在しますので、
どんなに優秀なコンサルタントであっても、
質を上げるためには手持ちの時間を使い尽くしがちだということです。

2.コンサルタントの技量不足による難しさ

新卒・転職1ヶ月目でも1日数十万のお金をもらう世界です。
それだけの価値を出すことができたのか?ということを己に問い始めたら、
到底寝るような心境になれず、吐き気を感じながら仕事をし続けてしまう、
ということもあります。

「明朝の議論に持っていく分析で何一つ結果を出せていない」
という状況に、23時に直面したとします。
「今日は限界だな」と判断し、
明朝のMTGで「すいません、まだ終わってないです」とでも言ったとすれば、
無能確定し、何も仕事を任されなくなる可能性が高いです。
怒ってくれる人がいればまだ幸せな方ですが、
ファームは出来ない人に極端に厳しいので、黙殺される可能性すらあります。
これがもう一度でもあれば、
その後ろくなPJをアサインされずに静かにファームを去ることになるかもしれません。

明白に結果を出せていない上記のような場合を除いても、
コンサルタントとして未熟なうちは、
「このアウトプットでいいのか?十分なのか?」の判断が十分にできず、
「とりあえず自分の限界までやりきる」毎日になってしまうわけです。

どれぐらい激務なのか

激務自慢はミサワ的で本当に好きじゃないのですが、はっきり言っておきます。
コンサル業界にいない友人と話すと、
「最近毎日終電だよ〜。死にそう」みたいなことを言われたりしますが、
基本的にそんなレベルではないです。

徹夜続きの後の中間報告の日などは、報告会後は早めに帰宅!
ということもあったりしますが、
(新卒・転職問わず)未経験で入社した場合、少なくとも最初のうちは

  • 平均26時帰り
  • 週1回は完徹
  • 土日のどちらかはつぶれる
  • ぐらいのことは起こり得ると思っていた方が、精神的準備としてはよいかもしれません。

    もちろん、このあたりはファームとPJ内容によって大きく違います。
    最近のBCGは若手をあまり遅くまで残さない方向性とも聞きます。
    (その代わり、若手はオペレーショナルな仕事が多くなっているとも) ※あくまで噂です
    また、純粋戦略ではなく定型化しやすいテーマの場合には、
    上記「なぜ激務になるのか」の1番と2番の難しさが両方生じにくいので、
    比較的早く帰れるのではないかと思います。

    コンサルを目指す方へ

    このあたりは(意外にも)意見の別れるところではあるのですが、
    何年も継続して価値を出すコンサルタントであるためには、
    しっかりとした睡眠時間及び外の世界との健全な接触を持つべきだと思います。
    激務の要因として2つ挙げましたが、うち後者に関しては、
    自分の力量を上げることにより改善することができるわけです。
    (中にはマネージャーレベルでも常に地獄のような生活の人もいますが・・・)

    上記は、BCG歴代最優秀とも言われる古谷昇さんの名著ですが、
    古谷さんは戦略コンサルティングの現場にあっても、
    長時間労働をすることなく、スマートに活躍していたと言われています。

    そもそもパートナーレベルになってくると長時間労働するものでもないのですが、
    よりジュニアな階層でも、スマートにやっている人はいくらでもいます。
    (但し、転職・入社してすぐにそれができると思わないほうが確実に賢明です)

    一方で、こちらは私が大好きなコンサルタントの波頭亮さんなのですが、
    このプロフェッショナル原論という本は強烈ですよ。
    日本でも指折りのコンサルタントと言われる方でも、
    ここまで激しく働いてバリューを出すものなのか・・・と、
    甘い自分に喝を入れたい時にはいつも読み直しています。
    この本で語られている「プロフェッショナル」とは何かについて、
    肌感覚で理解できた時が、そのコンサルタントが
    一番下のタイトルから一つプロモーションできる時かな、と思います。

    こちらは波頭亮さんと冨山和彦さんという、
    これまた著名コンサルタントのBIG2対談なのですが、
    「死ぬほど働いてみろよ、死なないから笑」
    「そうそう、僕も何度もぶっ倒れましたけど、
    体って死ぬ直前に倒れて止めてくれるから死なないんですよね笑」
    みたいなかなりタチの悪い話が平然と載っています。

    僕としてはこういう物言いは結構悪趣味で嫌いだし、
    (コンサルでなくても)過労死で死ぬ人はいるのだから
    こんなことを言うべきではない、とは思いますが、
    大事なことは、コンサルティングに対する彼らの精神の持ち方の点です。

    たぶん、そもそも働くことが好きでもあり、
    クライアントに価値を出さなくてはいけないという責任感が強いのです。
    ※ちなみに「クライアントに対する責任感」というのは、
    波頭亮さん的世界の中では幼稚にしてそぐわない言葉です。
    彼の世界観の中で言い換えるならば、
    それは「プロフェッショナルとしてのオーナーシップ」となると思います。
    この肌感覚があるとないとでは、コンサルタントとしての凄みが異なります

    芽が出るまでは命をすり減らし、
    その後も続けるならば人によってはすり減らし続ける仕事、
    しかしそれでもやりたいのだという覚悟を持って、
    コンサルタントを目指す・転職されることをおすすめ致します(ヽ´ω`)
    その覚悟さえあれば、こんなに素晴らしい仕事はないということは、
    自信を持って申し上げたいところでございます。

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